
こんにちは。キャリアカウンセラーのかとうじゅんこです。
外を歩くのが楽しい季節になりました。
野鳥の声を聴いたり姿を見たりするのも、心が安らぐものです。
あなたは最近、どんな鳥に出会いましたか?
きれいな羽や愛らしい鳴き声はどんなでしたか?
そうそう、普通の青い鳥も、とってもきれいですよ。
???
ふつうの あおい とり……
どんなとり?
ごめんなさい、何を言っているのか分からないですよね(^^;)
カウンセラーという仕事柄、
「私って普通じゃないんでしょうか」
「〇〇されてしまうことって、普通なんでしょうか」というお声に出会います。
特にお若いかたに多い印象があります。(もちろん、年配のかたにもいらっしゃいます)
若いかたはそれだけ集団の中で
「普通であること」を求められてきたのだと思います。
みなさん、悩んでいるときは「普通」について悩み、探し求めておられます。
ですので今回は、
「普通」についてご一緒に考えてみたいと思います。
〇普通に生きてと言われ続けてきたけど、もう無理。
〇こんな扱いを受けてきたのは、自分が普通じゃないから?
〇普通が正しいの?私が間違っているの?
こんなふうに感じながら
辛い中で頑張ってこられたあなたにだけ、読んでいただきたいと思います。
普通とは何か
普通とは、
多くの場合、周りの多数の人がそうしていること、
平均的なことを指し示しています。
そしてそれは、
地域によって違ったり、文化によって違ったりします。
家庭ごとにも違いますし、職場ごとに異なることもありますね。
普通の人について、考えてみましょう。
例えば、日本では住宅に入るときは普通は靴を脱ぎます。
ですから靴を脱いで住宅に入る人が普通と思われるでしょう。
これが文化の異なる国ですと、違いますね。
普通は靴を履いたまま、という国が存在します。
ここでは靴を履いたまま住宅に入る人が普通です。
これは文化によって普通が存在するパターンです。
ただ、ご家庭によっては事情があって異なる運用がなされている可能性は残ります。
ではもっと具体に普通の人に迫っていきましょう。
普通の人ってどんな体形でしょうか。
身長は何センチメートル?体重は?足のサイズは?
これは統計上の平均でもって「普通」と言ったりすることがあります。

統計とは個々の数字の寄せ集めです。
そこの数字の真ん中をとったり、
平均値を出したりすることが可能です。
統計は、ある一時点の「普通」をはじき出すことそのものよりも
どんなパターンがあるのかですとか、何が起きているのかなど、
全体を見るために使います。
値の経年変化を見たりなど、長いスパンで見るときにも役立つもので、
ピンポイントに何かを見るためのものという使い方に限りません。
統計データから
日本人の平均身長、平均体重、平均的な足のサイズの人を
思い浮かべることはできなくもありませんが、
思い浮かべるイメージだけであり、
そして
そういう人が存在したからといって
それが「普通」と断じるのはちょっと違うと思われるでしょう。
さらに普通の人に迫っていきましょう。
普通の人って、どこに住んでるのが普通?
どこで学んでるのが普通? 何を学んでるのが普通? どこで働くのが普通?
年齢はいくつが普通? 性別は何が普通?
こういう問いになってくると、普通の人についてはかなり怪しくなってきます。
東京都に住もうが、北海道に住もうが、沖縄県に住もうが、
普通とかってないでしょ……。
学ぶ場所だって、高校でもいいし、高校でなくてもいいし、
専門学校もあり、大学もあり、大学院もあり。
何を学ぶかなんて、さらにそうです。
もっといきましょう。
ある場面に遭遇して、どう感じるのが普通の人でしょうか?
例えば「怒鳴られた」とき。
これに対してどう感じるのが普通でしょう?
✅大したことないと思う。
✅うるさいなと思う。
✅辛いと感じる。
✅悲しいと感じる。
✅怒りを感じる。
そして、どう行動するのが普通でしょうか?
✅適当にやり過ごす。
✅ごめんって言ってとりあえず謝る。
✅怒鳴り返す。
✅トイレに駆け込んで泣く。
✅ブチ切れる。
普通なんて、ないのではないでしょうか。
どう感じ、どう行動するか、人によってそれぞれではないでしょうか。
こうやって問われれば、普通の人って存在しないことがはっきりとわかるものです。
これは誰でも納得してくださることです。
ところが一転
悩み始めるとどうしたことか
みなさん「普通」を連発します。
「普通はさ……」となります。

もちろんその思いはあなたにとって大事なものです。
思う存分、おはなしください。
思い切りはなせるよう、お聴ききします。
そして、
あなたの思う、あなただけのあなたにとっての普通を
ご一緒に考えていきましょう。
そうです。
「あなたが思う、あなただけの普通」は存在するからです。
言い換えると
あなたが大事にしている価値観を体現する在りかたは存在します。
もっと平たく言えば、あなたらしさが存在します。
もっと端的に表現すれば、「自分」が存在します。
「自分」を知ることが、悩みから脱するきっかけの一つになるでしょう。
普通を探し求める、果てしない旅
これまでおはなししたとおり、普通の人って存在しません。
存在しない「普通の人」を求める限り、苦しみは終わりません。
普通を探し求める旅は、地球の果てまで行っても終わらないでしょう。
そして遅かれ早かれ、出発点である「自分」に戻ってきます。
あなたは、童話「青い鳥」をご存じでしょう。
幸せの青い鳥を探す旅に出たチルチルとミチル兄妹は、
冒険の果てに青い鳥を見つけます。
見つけた場所はなんと自分の家。
元の場所に戻ってきて幸せの青い鳥を発見するのです。
普通を探し求めることはこれに似ています。
どこへ行って探しても、そこには見つかりません。
外に向かって探し続けると、永遠に出会えないのです。
普通とは、存在せず
あなたはいつも、あなたというかけがえのない存在と一緒にいるからです。

ありもしない普通を探すのではなく、
あなたは自分を見つめる必要があるのです。
そして、自分に気づき、自分を生きる必要があるのです。
そして、普通などない、
あなたらしさ、自分があるだけだと申してみたところで
あなたは「そうですよね」とすんなり納得することは困難でしょう。
それほどまでに、あなたは普通であろうと我慢してこられたのではないでしょうか。
我慢は毒です。
良かったらいちど、あなたとみち応援室のカウンセリングで
どんなことでもおはなしください。
一度ではすべてをはなしきることは難しいものです。
なぜなら、あなたのこれまでの我慢は
そんなにちっぽけなものではなかったはずだからです。
じっくり、ゆっくり、はなしてください。
いつでも、お気軽にご予約くださいね。