
こんにちは、キャリアカウンセラーのかとうじゅんこです。
早いもので1月もまもなく終わりを迎えようとしています。
年度末に向けて、忙しかったり、そわそわしたりする時期に差し掛かっているかもしれません。
さて、このたび私は、国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得したことをご報告させていただきます。
2025年に取得予定ということでお伝えしていましたが、
予定どおり昨年2024年11月に受験し、無事合格いたしました。
先日、資格登録手続きが終了し、このたびのご報告となりました。
あなたとみち応援室のミッションは、
あなたが「自分に気づき、自分になり、自分であり続けること」を支援することです。
つまり、仕事を含めた生きかた「キャリア」についてご一緒に考えていくこと、支援することがわたしの天命です。
このことに気づいて以降の2年数か月間は、
この国家資格キャリアコンサルタントの取得までをひとまずのゴールと決め、
目標のひとつひとつに地道に取り組んでまいりました。
みなさまにキャリア形成の支援を提供する身である私自身も、
私というキャリアのみちのりの途中にいます。
だからこそ、
もしその私自身が「キャリア形成に向けてなーんにもしていません」というのでしたら、
あまりに説得力に欠けるでしょう。
そこで今回は、
私自身の「ひとまずのゴール」までの道のりを簡単にご紹介します。
(ここにご紹介はしませんが、ほかにも時間をかけて習得した資格やスキルがありますことを念のため申し添えます。)
「カウンセリングセッションなどの申し込みをしてみたいけど、
その前にどんなカウンセラーなのか知りたい」
ですとか、
「カウンセラーとして起業してみたいけど
その前に、ほかの人はどんな勉強をしたのか知りたい」
といったかたにも本記事はお役に立つかと思います。
なお、このゴール設定以前のみちのりについては「カウンセラー紹介」をごらんくださいね。
最初に考えたのは「聴く」ということ。そして……
自分の天命に気づいてまず最初に考えたのは、次の5つです。
①そもそも人の話を「聴く」ことができなければならない
②生きかた、今の仕事、将来のキャリアに悩んだり、不安を抱えたりしている人の話を聴くには、けっこういろんな知識がいる
③知っているだけはなく、実践的でなければならない
④カウンセリングによって「自分」に気づいた人がゴールを定めて「自分になっていく過程」(また「自分であり続けるプロセス」)では、「目標達成を支援する技術」が必要
⑤いちどに全部は無理。ひとつずつ、地道にいこう
①そもそも「聴く」ことができなければならない
生きかたや仕事の悩みの相談にのるコンサルタントってどんな感じだろう……?と想像してみて、
頭に浮かんだのが2つの人物像です。
まず「あれこれアドバイスする人物」
(あなたの周りにもいませんか?たずねてもいないのに出現するアドバイス屋……)
次に「温かく話を聴くカウンセラーのような人物」。
「クライエントの話を聴かないコンサルタントって最悪じゃないか!」と前者の想像を打ち消して、
きちんと話の「聴ける」人になろう、とカウンセラーになる決心しました。


②生きかた、今の仕事、将来のキャリアに悩んだり、不安を抱えたりしている人の話を聴くには、けっこういろんな知識がいる
生きかたや、今の仕事や将来のキャリアに悩んだり不安を抱えているといった人のお話を「聴く」には、
いろいろな知識
(カウンセリングスキルや心理療法、メンタルヘルスの基礎的知識、精神医学の基礎知識、労働関連の法律などなど)
について幅広く知っている必要があるな、と感じました。
当然、しっかりとした勉強が必要だな、と覚悟しました。
③知っているだけはなく、実践的でなければならない
これを言葉にして説明するのはなかなか難儀なのですが、
まず私自身が自分のキャリアを見据えて、
実践的に生きねばならないと感じました。
口先だけの、知識だけの人に相談したいと思うかたはいらっしゃらないでしょう。
また怖がったり、遠慮したりしているばかりでは始まりません。
学び、挑戦し、地道な実践者であろう、と決めました。
④カウンセリングによって「自分」に気づいた人がゴールを定めて「自分になっていく過程」(また「自分であり続けるプロセス」)では、「目標達成を支援する技術」が必要
相談に来られるかたが自分に気づいたなら、
「自分になっていく過程」ではどんなに小さくても何かしらの目標を立てるはず、と考えました。
せっかく目標を立てても達成までのプロセスを考えることができなければ、目標には届きません。
私は、達成のプロセスまでを一緒に考えられる人になりたいと思いました。
誰しも、目標を立てるときは、それを達成しようと思っています。
それでも、達成できないのはなぜでしょうか。
能力の不足でしょうか、怠けているからでしょうか。
この問いの答えを探すべく、コーチングの勉強が必要だと感じました。
上記①~④を満たすには……と考えて色々調べたうえで
次のような結論を出しました。
1 まずカウンセラーになろう。そのあとでキャリアコンサルタント資格を取ろう。
2 コーチングスキルも身に着けよう。
⑤いちどに全部は無理。ひとつずつ、地道にいこう
器用で賢いかたなら全部いっぺんに着手できるのでしょうけれど、
私は決して器用なほうではありません。
時間はかかるけれど、ひとつずつ地道に取り組んでいくことにしました。

そして行動に移す
まずカウンセラーになる
私のニーズに合致しそうなカウンセラーの資格として「産業カウンセラー」がありました。
産業カウンセラーとは、ざっくりご説明しますと、働く人とその家族を支えるカウンセラーです。
「働く人」ですから、職位による区別などはなく
働き始めたばかりのかたも、会社組織内でそれなりに高い職位にある人も
組織に属さないフリーランスの人も、カウンセリングの対象です。
そしてその家族も対象となりますから、配偶者なども含みます。
さらに、休職中であってもこの対象です。
メンタルヘルス対策への支援、
キャリア形成の支援、
職場における人間関係開発や職場環境改善も活動範囲に含んでいます。
さらに「傾聴力」に定評があることで有名です。
「私がまず目指すのは、きっとこれだ……」と感じました。
この産業カウンセラーになるには、
試験に合格し資格登録することが必要ですが
そもそも私の場合は受験資格を持っていませんでした。
そこで、まず受験資格を得るために10か月間の養成講座で学び、
修了したうえで試験勉強を始めて、試験に臨み、合格→資格登録というステップを踏みました。
これにはトータルで約1年間の期間を要しました。
私はそこで幅広い知識を身に着け、
なによりカウンセリングについて実践的に学び、
体験を通じて「傾聴」を学びました。
「傾聴」とはただ聞いているだけではありません。
何を聴くのか、どう聴くのかについては
実践的に理解し、身に着けるためのトレーニングを要します。
さらに、傾聴の重要性についても体感として理解が必要ですし、
どのような効果があるかなどについても学び、体感します。
傾聴にはどのような態度が必要かについても理解し、態度の実践を訓練します。
学べば学ぶほど、
「軽々に『傾聴』と口にするのもおこがましいのでは……?」と思うようになりました。
それほどまでに「傾聴」の底力と奥深さと難しさを感じました。
(今でもそう感じています)
コーチングは同時並行で
産業カウンセラーの受験勉強とほぼ同時並行でコーチングのトレーニングも始めました。
「NLPプロフェッショナルコーチ認定コース」にてプロのコーチを養成するコースを受講し、認定を受けました。
ここでは世界的に有名なNLPトレーナーであるティム・ハルボム氏とクリス・ハルボム氏から直接学びました。
お二人の考えかた、スキルの使いこなしかたに触れ、学べたことは私にとって大きな財産です。
NLPの基礎スキルについてはコーチングのトレーニングを受ける前に修了していましたので
コーチングはもとよりゴール達成までのすべての学びに
加速とパワーを与えてくれたと感じています。
なお、トレーナーのお二人が海外から来日していましたので、期間は2か月間と短かったのですが、
濃厚な学びにどっぷりと浸かり、受講者同士でも学び合う貴重な時間でした。
なお、カウンセリングもコーチングも資格を得て終了、というわけではありません。
取得後も学びを続け、また新たな学びも取り入れ、さらに定期的に積極的にトレーニングを実践しています。
いよいよキャリアコンサルタントの勉強へ
その後ようやく国家資格キャリアコンサルタントの資格取得に向けて動き始めました。
これについても受験資格がなかったため、
4か月間の養成講座で学び、
修了したうえで試験勉強を始めて、試験に臨み
合格→資格登録というステップを踏みました。
これについてはトータルで約9か月間の期間を要しました。
以上をもって
2年数か月前に掲げた「ひとまずのゴール」に達したわけですが、
振り返ってみれば長いようであっという間の2年間でした。
他人から見たら、亀のようなゆっくりとした速度かもしれませんね。
ゴールを達成したことはとても嬉しいことです。
そして何より強く実感するのは、
ゴール達成までの道のり(プロセス)そのものにも
大きな意味や価値があったということです。
この間、多くの指導者に出会いました。
また目的を同じくするお仲間にも出会いました。
家族からはさまざまな方面でサポートを受けました。
達成はあくまで結果でしかありません。
結果を生むまでに
得たもの、感じたこと、気づいたこと、したこと、してもらったこと。
それらのすべてに感謝しています。
ひとまずのゴール達成後
ひとまずのゴールは達成しました。
これですべてよし、というわけではありません。
前述したように、資格は取得して終わり、ではありません。
継続して今も学んでいます。
そしてまた
新たに設定した別のゴールに向けて、
一歩ずつ進んでいるところです。
まとめ
これまでもカウンセラーとしてお話を伺い、
何よりも相談者さまの話を正確に、深く理解するようお聴きすることを大切にしてきました。
今後もその姿勢に変わりはありません。
そして、お聴きする中では
将来のキャリアに関する不安や迷いに対して
より広く専門的な知識を持ったうえで寄り添いたいという強い思いを抱き続けてまいりました。
今回、国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得したことで、
より専門的な知識とスキルを得ることができました。
これにより、キャリアに関する相談をさらに深く、
具体的にサポートできるようになりました。
例えば、仕事の選択に悩んでいるかた、転職を考えているかた、
さらには今後のキャリアプランについて一緒に考えたい方に対して、
必要に応じてより効果的な情報提供などの支援ができるようになったと自負しています。
これまで同様、私が大切にしているのは、何よりも「聴く」ことです。
どんな悩みも、まずは相談者さまのお話を正確に、深く理解することから始まります。
この姿勢を私自身がいつまでも保ち続けるために、
「キャリアコンサルタント」ではなく
「キャリアカウンセラー」と名乗ることを決めました。
(難しく考えずに、「あ、カウンセラーさんね」とお気軽にとらえてくださいませ)
あなたにとって最適なキャリアの選択を、ぜひ一緒に考えさせてください。
これからも、心のケアとキャリアに関するサポートを提供していけるよう、日々努力してまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。