こんにちは。キャリアカウンセラーのかとうじゅんこです。
生きていると
ときには何もかも失ってしまったかのように
感じるときがあるかもしれません。
大切な人との関係
仕事
キャリア
家族
健康
財産 など
もう何も残っていない、
すべて失った、
人生詰んだ。
そう思い、疲れ果て、立ち上がれないときもあるかもしれません。
主人公は「木の棒」を持って旅に出る
たいていの英雄物語や
RPGゲームでは
主人公ははじめ
木の棒（木の枝、木の剣など）持って
旅に出ます。
よぼよぼの村人
（取るに足りないと主人公には見える人。
本当は大賢者）から、
「ちっとはマシじゃろ」と言われ、
木の棒（木の枝、木の剣など）
皮の上着
皮のズボンなどを
その辺に落ちている
古ぼけたありあわせのモノを
与えられたりします。
どうですか。
木の棒、木の枝、木の剣。
それは剣とさえ呼べないのかもしれません。
不足ですか。
不服ですか。
不安ですか。
こんなのあってもしょうがねぇじゃん…！
無いのと一緒じゃんか…！
と思いますか。
木の剣
皮の上着
皮のズボンでは
ラスボスまでたどりつけないと
わかっているから、
あなたは旅に出るのをやめますか。
「ちっとはマシじゃろ」な
装備品は、無駄ですか。
だって、それは特別な何かを持ってる主人公のはなし……ですか？
「だって、
主人公は特別な何かを持ってるじゃないか。
私は主人公なんかじゃない」
あなたは
そう感じるほどまでに
傷つき、疲れ果てているのかもしれません。
そして、思い出してください。
私たちの人生も、
私たちひとりひとりが人生の主人公。
時には
英雄物語の主人公も、RPGゲームの主人公も
魔王に打ち負かされて、
千年の眠りからようやく目覚めたばかりだったりします。
（そして、たいていは武器も防具も記憶さえもなかったりします。）
私たちと同じです。
私たちはこのとき、
傷つき、すべてを失った
主人公と一緒です。
今ある、少しでも役に立つものはどんなものですか
すべてを失った。
終わった。
人生詰んだ。
そう思ったときは
周りをよく見渡してください。
今ある、少しでも役に立つものは
どんなものですか。
あなたにとって、すこしでもマシなものは何ですか。
詰んだといっても
詰むほどまでに
積んできたものが必ずあります。
私たちは
職種はいろいろですし、
生き方もいろいろです。
積み上げてきた人生も異なります。
当然ながら、
経験も知識も、好みも興味も異なります。
よって、
すこしでもマシなものは
人それぞれです。
それは
健康な肉体かもしれません。
知識かもしれません。
集めてきた趣味のものかもしれません。
友達かもしれません。
書き溜めた日記かもしれません。
人生経験かもしれません。
「ない」
と言っても何かがあります。
「ない」に目を向けている間は、
何も見えません。
何も聞こえませんし、
何も感じられません。
今ある、
少しでもマシなものに
目を向けてください。
（過去のブログ「あるものに目を向ける、の意味がわからないあなたへ」もよかったらご一緒にどうぞ）
「今始めること」ができます
人生の冒険のどこかの時点で、
病気や人間関係のもつれや事故や
何かに遭って
大事なものをなくしてしまうことは
確かにあるかもしれません。
今ある、すこしはマシなもの。
そこに目を向けて、
それを使って、
私たちはまた始めることができます。
何も無いと思い続けるうちは
何も始まりません。
始めたくないときは、それもありです。
そして繰り返しになりますが、
木の棒や皮の服など、
今ある「少しはマシじゃろ」なもの。
無駄ですか。
今あるもの、
それは「ラスボス」にたどり着くには不足かもしれませんが、
「今始める」には
それを利用しない手はありません。
今ある、少しはマシなもの。
そこに目を向けて、
それを使って、
私たちは始めることができます。
今あるものに、目を向けられないときは
そんなこと言ったって、
今あるものなんて、
なにもない。
そういうときも
あるかもしれません。
もしそうなら、ご相談ください。
ご一緒に考えてまいりませんか。
あなたとみち応援室にてお待ちしております。
