
こんにちは。
キャリアカウンセラーのかとうじゅんこです。
「毒親」
この言葉を聞いて、あなたはどんなことを感じますか。
もしあなたがすでに大人であって、
「うちの親は毒親だ」
「親が毒親だったから苦しい」
「毒親から逃げたい」
「毒親という言葉に縛られている」
「毒親から自由になりたい」
ということでしたら、この先を読んでくださいね。
こんな人におすすめです。
✓ 自分の親は毒親だと思う
✓ 毒親のもとで育った
✓ 毒親から離れられない
✓ 毒親という言葉に縛られている
✓ 毒親から自由になりたい
いわゆる「毒親」って?
そもそも、いわゆる「毒親」ってどんなことを指すのでしょう。
「●●したほうがいい」と過干渉であったり、
「〇〇しないとウチの子じゃないよ」と条件付きの愛情を示したり……。
感情的・身体的な暴力で接したり存在を否定したり無関心だったり
(これはいわゆる毒親を越え、特に虐待のおそれありです)、
「誰が育ててやったと思ってるんだ」などと
意図的に罪悪感をあおったり……。
大なり小なり何かしら一度は経験した態度なのではないでしょうか。
いわゆる「毒親」は
子どもがいきいき、のびのび
その子本来の能力を発揮して生きることを
阻むおそれのある態度をとる親のことを指すのだと想像します。
確かに親は子どもに干渉し、ああしろこうしろと言う、
子どもから見てやや(場合によってはかなり)
うっとうしい存在でもありますね。
そして、あまりにその程度がひどいものが
いわゆる「毒親」
そう表現されているように受け止めます。
確かに「毒」を吐く親御様はいると思うけれど……
確かに毒を吐く親御様はいると思います。
私自身も親であるため、気を付けねば……と我が身を振り返る思いです。
そして本来、人はすべて自由な存在です。
親がすべてではありません。
あなたはすでに自由な存在です。
いわゆる「毒親」にとらわれることはありません。
あなたはただ、「自分は親の影の存在ではなく独立した一個の存在だ」と気づき、
「自分を生きる力」を思い出すだけでいいのです。
そのとおりだ…と納得されたかた。
きっとご自分の道を歩み始めているのでしょう。
とても力強いことですよね。
そして納得いかないというかたは、どうぞこの先もお付き合いくださいね。
なぜ、いわゆる「毒親」に焦点を当てるのか
なぜ私たちはこんなにも
いわゆる「毒親」に焦点を当てて悩むのでしょうか。
このことで悩むとき、たいていは何かがうまくいっていない状態です。
例えば日常で仕事、勉強、恋愛、人間関係など。
うまくいかないときってありますね。
こういうとき
そもそもの悩みを「親が毒親だったからいけないんだ」と
親のせいにしようとすると確実に負のループにはまり、さらに悩みます。
親のせいにしたら今度は、いわゆる「毒親」である証拠を探し始めます。
そして、世に叫ばれるように
「毒親だから不幸なのだ」
「毒親は絶対に許すな」となっていきます。
こうして、目の前の課題解決への取り組みは遠ざけられ、
避けることで、より苦しみが深まるのです。
親が毒親だと言っている間、
いっとき心は慰められます。
それも時には必要なことかもしれません……。
だって、親御様の態度にあなたは辛い思いをなさったのですから……。
あなたの
「あのときあんなふうにされて辛かった」という苦しみは確かなものですから。
その苦しみ自体は、大切に見つめていく必要のあるものです。
そして、
親が悪いと思っている間は
これ以上自分を責めなくて済み、変わらなくて済みます。
そして変わらなくていいことがラクになり
ずっとずっと親を恨み続けるほうがいい、
という恐ろしい状況にもなりえます。
仕事、勉強、恋愛、人間関係などがうまくいかないなら、
その対処に労力を使うよりほかないのに、です……。
そもそもご自分が自由な存在であることを忘れて
「毒親」と便利な免罪符のように使ってしまうと
もともとの悩みに対する工夫が進まず、ずっと悩み続けるのです。
そして決して忘れてほしくないのは、
あなたは親の影ではありません。
自由な一人の人間です。
いわゆる「毒親」なんて言って、わざわざあなたの苦しみを増幅させないでほしいのです。
ここが今回もっともお伝えしたいことです。
そうは言っても…どうすれば?
「親のありかたに関係なく自分は自由である」
親御様の態度に苦しみながらもこのことに気づける人は
とても力強く輝きます。
いわゆる「毒親」という言葉は、どうかあなたが自由を思い出すきっかけとしてください。
あなたが親の影ではなく、自由な一人の人間だと思えるようになるまでには
もしかしたら目の前の辛い現実に向き合い、何度も考え、考え抜く必要があるかもしれません。
そのプロセス経れば、
心の底から「自分は自由な存在」
と気づく瞬間に出会える可能性はぐっと高まります。
このプロセスが辛い、一人では無理ということでしたら、一度ご相談ください。
「毒親で辛い」
「親から愛されなかった」
その辛さからご一緒に始めていくことができます。
辛さ自体は、見つめていく必要のあるものです。
あんなにも苦しい思いをしたことに、何の意味があるのか。
苦しみから、何を求められているのか。
深く苦しい壮絶な体験の場合には、このような問いも必要になるかもしれません。
あなたとみち応援室でお待ちしています。